管理業務主任者試験 令和7年試験 問17

問17

鉄筋コンクリート構造体の劣化現象とその発生原因として、「建築保全標準・同解説(JAMS)鉄筋コンクリート造建築物」(一般社団法人日本建築学会)によれば、最も不適切なものはどれか。
  1. 乾燥収縮によるひび割れ
  2. 酸・塩類による骨材のポップアウト
  3. 凍結融解作用によるスケーリング
  4. 中性化による鉄筋腐食

正解 2

問題難易度
肢16.2%
肢260.2%
肢323.8%
肢49.8%

解説

  1. 適切。コンクリートは硬化後の水分逸散等により体積収縮(乾燥収縮)を生じ、その変形が周囲の拘束により内部応力となって表面にひび割れを発生させます。
  2. [不適切]。ポップアウト(コンクリート表面の小規模なはく離・円錐状の剥離)は、骨材中の反応性鉱物がアルカリと反応する「アルカリ骨材反応」や、骨材の凍害・吸水膨張等を原因として発生する劣化現象です。「酸や塩類」はコンクリート自体の侵食や鉄筋腐食の要因とされます。
  3. 適切。スケーリングは、コンクリート表面が薄片状に剥がれる劣化で、寒冷地等において表層水分の凍結膨張と融解の繰返し(凍結融解作用)により生じます。凍害の代表的な現象であり、空気量の確保等で抑制されます。
  4. 適切。コンクリート中の水酸化カルシウムが大気中の二酸化炭素と反応してpHが低下する「中性化」が進行し、鉄筋位置にまで到達すると鉄筋表面の不動態皮膜が失われ、酸素と水分の供給下で鉄筋が腐食します。
したがって不適切な記述は[2]です。