管理業務主任者試験 令和6年試験 問4
問4
次の記述のうち、標準管理委託契約書によれば、最も適切なものはどれか。
- マンション管理業者が管理事務の一部を第三者に再委託した場合は、再委託した管理事務の適正な処理について、当該マンション管理業者は、管理組合に対して責任を負わない。
- 管理組合は、マンション管理業者に管理事務を行わせるために管理事務室を使用させる場合は、有償で使用させるものとする。
- マンション管理業者が行う管理事務の内容として、事務管理業務、管理員業務、清掃業務、建物・設備等管理業務及び警備業法に定める警備業務がある。
- マンション管理業者は、あらかじめ、管理組合の承諾を得た場合は、管理事務の処理状況及び管理組合の会計の収支状況に係る管理組合に対する報告を、WEB会議システムにより行うことができる。
正解 4
問題難易度
肢11.4%
肢21.8%
肢310.5%
肢486.3%
肢21.8%
肢310.5%
肢486.3%
分野
科目:4 - マンション管理適正化法細目:7 - 標準管理委託契約書
解説
- 不適切。管理業者が管理事務の一部を第三者に再委託すること自体は認められています。しかし、再委託した場合でも、管理事務の適正な処理についての責任は、管理業者が管理組合に対して負います(標契4条2項)。管理委託契約は管理組合と管理業者との信頼関係を基礎とするものであるため、管理事務を第三者に再委託する場合であっても、管理業者は自らの責任と管理体制の下で業務を処理すべきであるためです(標契コ4条関係②)。
乙が前項の規定に基づき管理事務を第三者に再委託した場合においては、乙は、再委託した管理事務の適正な処理について、甲に対して、責任を負う。
本契約は、管理組合と管理業者の信頼関係を基礎とするものであるから、管理事務を第三者に再委託する場合においても、管理業者は、自らの責任と管理体制の下で処理すべきものである。
- 不適切。有償ではありません。管理組合は、管理業者に管理事務を行わせるために不可欠な管理事務室等(管理事務室、管理用倉庫、清掃員控室、器具、備品等)を、無償で使用させるものとしています(標契7条1項)。

甲は、乙に管理事務を行わせるために不可欠な管理事務室、管理用倉庫、清掃員控室、器具、備品等(次項において「管理事務室等」という。)を無償で使用させるものとする。
- 不適切。標準管理委託契約書が定める管理事務の内容は下記の4つです(標契3条)。
- 事務管理業務
- 管理員業務
- 清掃業務
- 建物・設備等管理業務
管理事務の内容は、次のとおりとし、別表第1から別表第4に定めるところにより実施する。
一 事務管理業務(別表第1に掲げる業務)
二 管理員業務(別表第2に掲げる業務)
三 清掃業務(別表第3に掲げる業務)
四 建物・設備等管理業務(別表第4に掲げる業務)この管理委託契約(以下「本契約」という。)では、管理組合が適正化法第2条第6号に定める管理事務を管理業者に委託する場合を想定しているため、適正化法第三章に定めるマンション管理計画認定制度及び民間団体が行う評価制度等に係る業務並びに警備業法に定める警備業務及び消防法に定める防火管理者が行う業務は、管理事務に含まれない。そのため、これらの業務に係る委託契約については、本契約と別個の契約にすることが望ましい。
- [適切]。管理業者は、管理組合から書面による請求があった場合には、管理事務の処理状況及び管理組合の会計の収支状況について報告を行う義務があります(標契10条3項)。これらの報告は、管理組合の承諾を得たうえで、WEB会議システム等を用いて行うことが認められています(標契25条2項)。
乙は、甲から請求があるときは、管理事務の処理状況及び甲の会計の収支状況について報告を行わなければならない。
乙は、甲の承諾を得た場合は、第10条第1項及び第3項に規定する報告その他の報告をWEB会議システム等(電気通信回線を介して、即時性及び双方向性を備えた映像及び音声の通信を行うことができる会議システム等)により行うことができる。