管理業務主任者試験 令和元年試験 問34

問34

役員の任期に関する次の記述のうち、標準管理規約(単棟型)の定めによれば、適切なものはいくつあるか。
  1. 任期満了により退任する会計担当理事は、後任の会計担当理事が就任するまでの間、引き続きその職務を行う。
  2. 任期途中に理事長が海外に単身赴任した場合においては、後任の理事長が就任するまでの間、当該住戸に居住する配偶者が、不在区分所有者となった理事長の職務を代理する。
  3. 任期途中で辞任した監事は、後任の監事が就任するまでの間、引き続きその職務を行う。
  4. 任期途中で理事長が、総会決議で解任された場合においては、後任の理事長が就任するまでの間、引き続きその職務を行う。
  1. 一つ
  2. 二つ
  3. 三つ
  4. 四つ

正解 2

解説

  1. 適切。①任期満了、②辞任によって退任する役員(理事長、副理事長、理事、会計担当理事、監事)は、後任の役員が就任するまで引き続きその職務を行います(標管[単]36条2項)。本肢は「任期満了」による退任なので、後任が決まるまでは会計担当理事の職務を継続する必要があります。
    任期の満了又は辞任によって退任する役員は、後任の役員が就任するまでの間引き続きその職務を行う。
  2. 不適切。理事長が不在となった場合の代理は、副理事長が行います(標管[単]39条)。配偶者が自動的に代理権を得る規定はありません。
    副理事長は、理事長を補佐し、理事長に事故があるときは、その職務を代理し、理事長が欠けたときは、その職務を行う。
  3. 適切。①任期満了、②辞任によって退任する役員(理事長、副理事長、理事、会計担当理事、監事)は、後任の役員が就任するまで引き続きその職務を行います(標管[単]36条2項)。本肢は「任期満了」による退任なので、後任が決まるまでは監事の職務を継続する必要があります。
    任期の満了又は辞任によって退任する役員は、後任の役員が就任するまでの間引き続きその職務を行う。
  4. 不適切。後任が決まるまで引き続きその職務を継続するのは、退任事由が「任期満了」「辞任」であるときに限られます(標管[単]36条2項)。「解任」された理事長は直ちに職務から外されます。解任は、区分所有者(総会)によって信任を失ったことを意味するため、その役員に職務を任せることは適切でないためです。
    任期の満了又は辞任によって退任する役員は、後任の役員が就任するまでの間引き続きその職務を行う。
したがって適切なものは「二つ」です。