管理業務主任者試験 平成30年試験 問28

問28

マンションの屋上にコンクリート保護層のあるアスファルト防水が施工されている場合、建築改修工事監理指針によれば、改修工事の計画として最も適切なものは、次のうちどれか。
  1. 冬季の工事において、外気温の著しい低下が予想されるときは、既存保護層及び防水層を撤去し、塗膜防水を施工する。
  2. 最上階住戸の断熱性能の向上を目的として、既存保護層(立上り部等を除く)は撤去しないで、新たに、粘着層付改質アスファルトシートを用いた常温粘着工法による改質アスファルトシート防水を施工する。
  3. 工事費用を削減し、居住者に対する施工時の環境を改善するため、既存保護層及び防水層を撤去し、新たに熱工法によるアスファルト防水を施工する。
  4. 施工期間を短縮するため、既存保護層(立上り部等を除く)は撤去しないで、下地調整を行った後、その上にウレタンゴム系塗膜防水を施工する。

正解 4

問題難易度
肢15.8%
肢218.7%
肢39.0%
肢466.5%

解説

  1. 不適切。塗膜防水は、液状の防水材を現場で塗り重ねることで防水層を作る工法です。塗布した防水材は硬化反応によって被膜を形成するため、外気温が著しく低下する条件下では硬化不良や付着不良を招きやすく、施工を避けるべきとされています。
  2. 不適切。粘着層付改質アスファルトシートを用いた常温粘着工法は、既存アスファルト防水の改修における「かぶせ工法」として、既存保護層を残置したまま施工することが可能です。しかし本肢は「最上階住戸の断熱性能の向上」が目的であり、そのためには断熱材を防水層と組み合わせる断熱工法(断熱層を有する仕様)を選定する必要があります。
  3. 不適切。既存保護層及び防水層を撤去すると、その分だけ費用がかさみ、保護コンクリート撤去工事では塵埃・騒音・振動等が生じます。また、熱工法によるアスファルト防水は、溶融釜でアスファルトを加熱溶融して使用するため、煙・臭気・火気の発生を伴います。工事費用の削減、居住者に対する施工時の環境改善という目的からは避けるべき工法です。
  4. [適切]。ウレタンゴム系塗膜防水は、既存アスファルト防水の改修における「かぶせ工法」として、既存保護層を残置したまま施工することが可能です。既存層の撤去に伴う工期を短縮でき、さらに超速硬化ウレタンを使用することで施工期間を短縮することができます。
したがって適切な記述は[4]です。