管理業務主任者試験 平成30年試験 問27
問27
鉄筋コンクリート造のマンションの耐震改修の方法として、最も不適切なものはどれか。
- 給水方法を高置水槽方式から直結増圧方式に変更し、屋上の高置水槽を撤去する。
- 地震時にエキスパンションジョイント部のカバーが落下することを防止するため、そのカバーを両端で躯体に固定する。
- 構造耐力上主要な独立柱に炭素繊維シートを巻き付ける。
- 耐震設計において考慮していなかった非構造の腰壁が、構造耐力上主要な柱と接続している部分に、縁を切るためのスリットを入れる。
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正解 2
問題難易度
肢14.1%
肢274.9%
肢35.4%
肢415.6%
肢274.9%
肢35.4%
肢415.6%
分野
科目:6 - 建物・設備細目:3 - 建物
解説
- 適切。高置水槽は重量物であり、また建物頂部に設置されることから、地震時に発生する大きな水平力により上部構造に負担をかける要因となります。給水方式を直結増圧方式に変更して高置水槽を撤去することは、建物頂部の重量軽減により耐震性能の向上に寄与する改修方法として有効です。
- [不適切]。エキスパンションジョイントは、隣接する建物部分の地震時の相対変位を吸収するために意図的に設けられる構造上の縁切り部です。そのカバーは両建物の挙動の差を吸収できるよう、一方の躯体に固定し他方は可動するように設置するのが原則です。両端を躯体に固定すると相対変位を吸収できず、地震時にカバー自体が破損・落下する原因となります。
- 適切。構造耐力上主要な独立柱に炭素繊維シートを巻き付ける工法は、柱のせん断耐力・じん性(変形能力)を向上させる耐震補強工法として広く用いられています。軽量で施工性が高く、柱断面の増加が小さいため、共用空間や開口部に影響を与えにくい利点があります。
- 適切。設計上は非構造部材として扱われている腰壁・垂れ壁等が構造耐力上主要な柱と接続していると、地震時に柱の有効長さが短くなり、せん断破壊を生じやすくなります。柱と腰壁等の接続部に構造スリット(耐震スリット)を入れて縁を切ることは、柱本来の変形能力を発揮させる耐震改修方法として有効です。
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