管理業務主任者試験 平成28年試験 問23

問23

「建築物の耐震診断及び耐震改修の促進を図るための基本的な方針」に示された建築物の耐震診断の指針(以下、本問において「本指針」という。)に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  1. 本指針は、建築物に対するものであり、敷地に関する基準等は含まれていない。
  2. 構造耐力上主要な部分の地震に対する安全性の評価に用いられる指標にはIsとqがあり、Isは建築物の各階の構造耐震指標をいい、qは建築物の各階の保有水平耐力に係る指標をいう。
  3. 鉄筋コンクリート造のマンションでは、構造耐力上主要な部分が地震の振動及び衝撃に対して倒壊し、又は崩壊する危険性が低いと判断されるのは、Isが0.6以上の場合で、かつ、qが1.0以上の場合である。
  4. 国土交通大臣が本指針の一部又は全部と同等以上の効力を有すると認める方法によって耐震診断を行う場合においては、当該方法によることができる。

正解 1

問題難易度
肢175.0%
肢25.0%
肢313.3%
肢46.7%

解説

  1. [誤り]。本指針では、建築物そのものに関する基準だけでなく、建物に附属する組積造の塀、敷地に関する基準も含まれます。①高さ2mを超える擁壁を設けた建築物の敷地、②がけ崩れ等による被害を受けるおそれのある建築物の敷地、③地震時に液状化するおそれのある地盤の土地である建築物の敷地について、適合すべき基準が定められています。
  2. 正しい。鉄骨造・鉄筋コンクリート造・鉄骨鉄筋コンクリート造では、構造耐力上主要な部分の地震に対する安全性を、Is(建築物の各階の構造耐震指標)とq(各階の保有水平耐力に係る指標)で評価します。どちらも値が大きいほど、耐震性が高いと評価されます。
  3. 正しい。鉄骨造・鉄筋コンクリート造・鉄骨鉄筋コンクリート造では、構造耐力上主要な部分の地震に対する安全性を、Isとqで評価します。「危険性が低い」と判定されるのは、Is=0.6以上 かつ q=1.0以上の場合です。
    • Is=0.3未満 又は q=0.5未満 危険性が高い
    • 上下に該当しない場合 危険性がある
    • Is=0.6以上 かつ q=1.0以上 危険性が低い
  4. 正しい。本指針に基づき評価を行った結果、危険性が低いと判断された場合には、当該建築物は地震に対して安全な構造であるとされます。ただし、国土交通大臣がこの指針の一部又は全部と同等以上の効力を有すると認める方法によって耐震診断を行う場合においては、当該方法に耐震診断も認められます。
したがって誤っている記述は[1]です。